
高知の4代続く鍛冶屋トヨクニの濱口誠さんが鍛造教室を開いてくれました!
こんな経験は滅多にできませんので、前日からワクワクして眠れませんでした(笑)
今回は鍛造の簡易版ということで、小刀を作ります。
鋼を熱するための「炭」は地元の木材を炭焼きして作ったもの。
う~ん、やはり自然の恵みを活用させてもらい、一つのモノが出来上がるんですね。

熱したものを たたいてたたいてたたいてたたいて 強くします。刃物を鍛えるとはこのことなんですね。

何度も繰り返し、細くしていきます。
この色を見るだけで大人もこどもも大興奮!!!! すげー すげーの言葉しかでません。

うちの次男坊もお仕事があります。
炭を細かく砕くこと。
「小さいこどもはできない」と思考停止するのではなく、できることを見つけていく。それが大事。
そしていよいよ 命を吹き込む 「焼き入れ」 の時間。
緊張感が高まります!!!!!!!!!!!!!!!

すごい迫力!!!!!!!!!!!!!
バチバチと音が鳴り、モノに命が宿っていきます。火が生き物となり鋼を覚醒させていく!!!

最後に熱し、80度~100度のお湯に入れます。→これは鋼の種類によって違うそうです。
お湯の中でも色が変わりません。それだけ熱いということ。
そして五右衛門風呂のたき口にある灰に入れ、ゆっくりと冷ましていきます。
休憩して、濱口さんが砥ぎ方も教えてくれました。

見ているとウズウズとしだす周りの人たち。
自分もやってみたくてしょうがいない状態に陥ります(笑)

なんということでしょう!
砥ぐと立派な小刀になりました!
柄の部分は耐久性が高いロープです。万が一の時にはほどき救急用のロープにもなります。
鞘(さや)も手作り!
ちなみにこれは 工房 草來舎 のぎっくの作品です!
メチャクチャ切れます。これで木工もできます。
今回実感したのは、濱口さんの背中の影響力です。
濱口さんのたたずまいを見て、将来は鍛冶師になりたいと言う子もいました。
濱口さんは背中でこどもたちの希望を生み出したのです。
私は今のこどもたちに必要なのは大人の背中だと思っています。
たくさんの人と出会い、仕事を通した背中を見て、なりたい自分を夢見ていく。
そんな教育が必要だと思うのです。
今回の企画でより私の考えは確信に変わりました。
暮らしに必要な道具を作る職人さん。
日本の宝であり、すばらしい教育者です!
だーっ